令和5年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問2
総論第1章C 標準
不動産鑑定士の責務に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 不動産鑑定士は、その職務上取り扱ったことについて知り得た秘密を他に漏らしてはならないとともに、依頼者の利益を遵守するよう努めなければならない。
(2) 不動産鑑定士には、高度な知識と豊富な経験と的確な判断力が要求されるとともに、依頼者に対し、鑑定評価の結果を分かり易く誠実に説明することが求められる。
(3) 不動産鑑定士には、高度な知識を体得するために常に勉強と研鑽が求められるが、高度な知識には、国際的な金融・資本市場に関する知識も含まれる。
(4) 不動産鑑定士は、日頃から鑑定評価の進歩改善に努力することが必要であるが、これは経験豊富な不動産鑑定士であっても、鑑定の経験が浅い不動産鑑定士であっても同様である。
(5) 不動産鑑定士は、社会一般の信頼と期待に報いなければならないため、良心に従い、誠実に不動産の鑑定評価を行い、専門職業家としての社会的信用を傷つけるような行為をしてはならない。
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正解:(1)
解説
【正解 (1)】不動産鑑定士の責務に関する出題で、誤っているのは(1)です。
(1) ×:基準総論第1章は不動産鑑定士に公共性・社会性の自覚と誠実な態度を求めており、「依頼者の利益を遵守するよう努めなければならない」とはしていません。縁故又は特別の利害関係を有する場合でも、公平妥当な態度を保持すべきとされます。
(2) ○:高度な知識、豊富な経験、的確な判断力に加え、依頼者に対する分かりやすく誠実な説明が求められます(基準総論第1章)。
(3) ○:体得すべき高度な知識には、国際的な金融・資本市場に関する知識等も含まれます。
(4) ○:鑑定評価の進歩改善への努力は、経験の多寡を問わずすべての不動産鑑定士に求められます。
(5) ○:良心に従い誠実に鑑定評価を行い、専門職業家としての社会的信用を傷つける行為をしてはならないとされています(基準総論第1章)。
【学習ポイント】鑑定士の責務は「公共性・社会性」が軸です。「依頼者の利益」を強調する記述は誤りと疑ってください。
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