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令和4年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問2

総論第1章C 標準

不動産の鑑定評価及び不動産鑑定士の責務に関する次のイからホまでの記述のうち、誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 不動産の鑑定評価とは、この社会における一連の価格秩序のなかで、対象不動産の価格の占める適正なあり所を指摘することであり、具体的には、不動産の価格を貨幣額で表示することである。

ロ 不動産の鑑定評価では、練達堪能な専門家によって鑑定評価の一連の手順が十分に尽くされる限り、最終的な結論としての鑑定評価額について、不動産鑑定士による差は生じないとされている。

ハ 不動産鑑定士は、正当な理由なく、職務上取り扱ったことについて知り得た秘密を他に漏らしてはならないが、鑑定評価を行った事実は秘密に当たらないため、対象不動産の名称を鑑定評価実績として所属する業者の広告に掲載することができる。

ニ 不動産の鑑定評価に当たっては、専門職業家としての注意を払わなければならず、他の専門家が行った調査結果等の活用の適否についても、鑑定評価を行う不動産鑑定士が主体的に責任を持って判断する必要がある。

ホ 自己の能力の限度を超えていると思われる不動産の鑑定評価依頼は引き受けてはならない。

(1) イとニ
(2) イとホ
(3) ロとハ
(4) ロとホ
(5) ハとニ

正解と解説を見る

正解:(3)

解説

【正解 (3)】誤りはロ・ハです。鑑定評価の意義と不動産鑑定士の責務(秘密保持等)の基本問題です。 イ ○:不動産の鑑定評価とは、価格秩序の中で対象不動産の価格の占める適正なあり所を指摘することであり、具体的には不動産の価格を貨幣額で表示することです(総論第1章)。 ロ ×:鑑定評価は練達堪能な専門家の判断と意見に基づき行われるものであり、手順が十分に尽くされれば不動産鑑定士による鑑定評価額の差が生じないとまではされていません(総論第1章)。 ハ ×:職務上知り得た秘密の保持は不動産鑑定士の責務であり、鑑定評価を行った事実や対象不動産の名称を依頼者の承諾等なく広告に掲載することは、秘密保持義務に反するおそれがあります(総論第1章)。 ニ ○:他の専門家が行った調査結果等の活用の適否は、鑑定評価を行う不動産鑑定士が主体的に責任を持って判断する必要があります(総論第1章、留意事項)。 ホ ○:自己の能力の限度を超えていると思われる鑑定評価の依頼は引き受けてはなりません(総論第1章)。 【学習ポイント】責務の分野では「〜できる」「差が生じない」といった専門家責任を緩める方向の記述が誤りになりやすいと覚えておきましょう。

📖 関連するテキスト:1-1 不動産の概念と鑑定評価の対象(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

不動産鑑定士の責務

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出典:令和4年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。