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平成30年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問14

総論第6章B 重要

同一需給圏に関する次のイからホまでの記述のうち、誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 住宅地の同一需給圏は、一般に都心への通勤可能な地域の範囲に一致する傾向がある。ただし、地縁的選好性により地域的範囲が狭められる傾向がある。さらに、地域の名声、品位等による選好性の強さにより地域的範囲が狭められる傾向がある。

ロ 高度商業地域の同一需給圏は、一般に広域的な商業背後地を基礎に成り立つ商業収益に関して代替性の及ぶ地域の範囲に一致する傾向があり、したがって、その範囲は高度商業地域の性格に応じて広域的に形成される傾向がある。ただし、地縁的選好性により地域的範囲が狭められる傾向がある。

ハ 対象不動産の種別及び類型並びに賃料の種類に応じた同一需給圏の範囲及び状況並びに市場動向、同一需給圏における典型的な市場参加者の行動等について、鑑定評価報告書に記載しなければならない。

ニ 同一需給圏における市場参加者の属性を把握する際、居住用不動産の場合は主たる需要者層及び供給者層の年齢、家族構成、所得水準並びに需要者の存する地域的な範囲に留意すべきである。

ホ 同一需給圏における市場の需給動向を把握する際、同一需給圏に存し、用途、規模、品等等が対象不動産と類似する不動産に係る需給の推移及び動向と、それが対象不動産の価格形成に与える影響の内容及びその程度について留意すべきである。

(1) イとロ
(2) ロとハ
(3) ニとホ
(4) イとロとハ
(5) ハとニとホ

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正解:(1)

解説

【正解 (1)】誤っているのはイ・ロです。 イ ×:住宅地の同一需給圏について基準は、地縁的選好性により地域的範囲が狭められる傾向があるとした上で、「地域の名声、品位等による選好性の強さが同一需給圏の地域的範囲に特に影響を与える場合があることに留意すべき」としています。名声等により範囲が狭められると断定するものではありません。名声の高い住宅地はむしろ広域から需要を集めることがあります。 ロ ×:地縁的選好性により地域的範囲が狭められる傾向があるとされているのは「普通商業地」についてです。高度商業地の同一需給圏は広域的に形成される傾向があるとされるにとどまります。 ハ ○:同一需給圏の範囲及び状況並びに市場動向、典型的な市場参加者の行動等は鑑定評価報告書の記載事項です。 ニ ○:居住用不動産では、主たる需要者層及び供給者層の年齢、家族構成、所得水準並びに需要者の存する地域的な範囲に留意すべきものとされています。 ホ ○:需給動向の把握では、類似する不動産に係る需給の推移及び動向と、それが対象不動産の価格形成に与える影響の内容・程度に留意すべきものとされています。

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この問題に出てくる用語

鑑定評価報告書同一需給圏

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出典:平成30年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。