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令和7年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問6

総論第4章C 標準

「不動産の価格に関する諸原則」に関する次のイからホまでの記述のうち、正しいものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 不動産の価格に関する諸原則は、一般の経済法則とは性質を異にし、鑑定評価独自の立場から表現したものである。

ロ 不動産の価格は、需要と供給との相互関係によって定まるのであるが、不動産は他の財と異なる自然的特性及び人文的特性を有するために、その需要と供給及び価格の形成には、これらの特性の反映が認められる。

ハ 不動産の価格は、代替可能な他の不動産の価格と相互に関連して形成されるが、不動産は固有の特性を有することから、他の財の価格とは相互に関連しない。

ニ 最有効使用は、現実の社会経済情勢の下で客観的にみて、良識と通常の使用能力を持つ人による合理的かつ合法的な最高最善の使用方法に基づくものである。

ホ 不動産の最有効使用を判定するためには、その構成要素の組合せが均衡を得ているかどうかを分析する必要があるが、価格形成要因の相互因果関係の組合せの流れである変動の過程については、分析を要しない。

(1) イとロ
(2) イとハ
(3) ロとニ
(4) ハとホ
(5) ニとホ

正解と解説を見る

正解:(3)

解説

【正解 (3)】正しいのはロとニ。価格諸原則の性格と各原則の正確な理解が問われています。 イ ×:不動産の価格に関する諸原則は、一般の財の価格に関する経済法則を不動産の価格形成の特徴に即して適用したものであり、一般の経済法則と性質を異にする鑑定評価独自のものではありません(基準総論第4章)。 ロ ○:需要と供給の原則に関する基準総論第4章の記述のとおりです。不動産の自然的特性・人文的特性が需給と価格形成に反映されます。 ハ ×:代替の原則により、不動産の価格は代替可能な「他の不動産又は財の価格」と相互に関連して形成されます。他の財の価格と関連しないとする点が誤りです(基準総論第4章)。 ニ ○:最有効使用の原則の定義(良識と通常の使用能力を持つ人による合理的かつ合法的な最高最善の使用方法)のとおりです(基準総論第4章)。 ホ ×:最有効使用の判定には、均衡の原則による構成要素の組合せの分析に加え、変動の原則により価格形成要因の相互因果関係の組合せの流れである変動の過程を分析する必要があります(基準総論第4章)。 【学習ポイント】最有効使用の定義は一言一句レベルの暗記事項です。「分析を要しない」「関連しない」型の肢はまず誤りと疑いましょう。

📖 関連するテキスト:9-1 諸原則の体系(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

価格形成要因最有効使用

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出典:令和7年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。