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令和8年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問20

総論第7章A 最重要

次のイからホまでの記述のうち、対象不動産(用途は事務所)の還元利回りを低下させる可能性がある事象の例示として、正しいものをすべて掲げた組合せはどれか。なお、イからホの各事象は単独で生ずることを想定し、各事象以外の要因の変動はないものとする。

イ 10年物国債の利回りが上昇したことにより、借入金の調達金利が上昇した。

ロ 対象不動産の隣地に競合物件が新築されたことにより、収益予測の不確実性が高まった。

ハ 出社率の上昇に伴い、事務所の賃貸需要が高まった。

ニ 資材価格と人件費の上昇に伴い、修繕更新費用の増加が見込まれる。

ホ 対象不動産において適切な大規模修繕工事が完了した直後であることから、選好性が高まった。

(1) イとロ
(2) イとニ
(3) ロとホ
(4) ハとニ
(5) ハとホ

正解と解説を見る

正解:(5)

解説

【正解 (5)】還元利回りを低下させる可能性があるのはハとホです。還元利回りは金利水準とリスクプレミアムを反映します。 イ ×(上昇要因):国債利回り・調達金利の上昇は投資家の要求利回りを引き上げ、還元利回りの上昇要因です。 ロ ×(上昇要因):競合物件の出現による収益予測の不確実性の高まりは、リスクプレミアムを増加させ利回りを上昇させます。 ハ ○(低下要因):賃貸需要の高まりは不動産への投資需要・価格の上昇圧力となり、還元利回りの低下要因となり得ます。 ニ ×(上昇要因):修繕更新費用の増加見込みは将来の費用負担リスクの増加であり、利回りを低下させる事象ではありません。 ホ ○(低下要因):大規模修繕完了直後で選好性が高まることは、物件リスクの低下・市場性の向上を通じて利回りの低下要因となり得ます。 【学習ポイント】還元利回り=金利水準+リスクプレミアムのイメージで、「リスク・不確実性が下がる、需要が強まる=利回り低下」と整理すれば機械的に解けます(基準総論第7章)。

📖 関連するテキスト:22-1 還元利回りの意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

還元利回り市場性

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出典:令和8年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。