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平成27年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問1

総論第1章C 標準

土地の自然的特性及び人文的特性に関する次のイからホまでの記述のうち、正しいものはいくつあるか。

イ 土地の自然的特性は、土地に対して我々が種々の働きかけをする場合において、我々と土地との関係として生じてくる特性であり、固定的であって硬直的である。

ロ 日本の国土の面積は、埋立てなどにより多少の変化は考えられるものの、全体の量として大きく増えることも減ることもないということは、土地の自然的特性のうち地理的位置の固定性に関する例示である。

ハ 大都市のベッドタウンの駅前に存する土地について、1階をコンビニエンスストア、2階以上を賃貸マンションとして立体的に利用することは、土地の人文的特性のうち用途の併存の可能性に関する例示である。

ニ 地下鉄路線の新設に伴い都心の商業地の地下の一部に区分地上権を設定することは、土地の人文的特性のうち併合及び分割の可能性に関する例示である。

ホ 地方都市の駅前商店街が、郊外の大型ショッピングセンターの開店により衰退したことは、土地の人文的特性のうち社会的及び経済的位置の可変性に関する例示である。

(1) 1つ
(2) 2つ
(3) 3つ
(4) 4つ
(5) 正しいものはない

正解と解説を見る

正解:(3)

解説

【正解 (3)】正しいのはハ・ニ・ホの3つです。 基準総論第1章第2節は、土地の特性を自然的特性(地理的位置の固定性、不動性、永続性、不増性、個別性等)と人文的特性(用途の多様性=用途の競合、転換及び併存の可能性、併合及び分割の可能性、社会的及び経済的位置の可変性等)に分けて掲げています。 ハ ○:1階を店舗、2階以上を住宅として立体的に使うことは、同一の土地に複数の用途が併存している例であり、用途の多様性(併存の可能性)の例示です。 ニ ○:地下の一部だけを区分地上権として切り出すのは、土地を立体的に分割している例であり、併合及び分割の可能性の例示です。 ホ ○:郊外店の出店により駅前商店街の商業的地位が低下したのは、社会的及び経済的位置の可変性の例示です。地理的な位置は動いていないのに、社会的・経済的な位置づけが変わる点がポイントです。 イ ×:「我々と土地との関係として生じてくる特性」は人文的特性の説明です。自然的特性は土地そのものに本来的に備わる特性で、これが固定的・硬直的とされます。前半と後半で自然的特性と人文的特性の説明が入れ替わっています。 ロ ×:全体の量が増減しないことは「不増性」の例示です。地理的位置の固定性は、土地がその位置から動かせないことをいいます。

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この問題に出てくる用語

社会的及び経済的位置の可変性併合及び分割の可能性地理的位置の固定性用途の多様性不増性個別性永続性地上権

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出典:平成27年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。