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令和2年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問12

総論第6章B 重要

同一需給圏に関する次のイからホまでの記述のうち、正しいものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 普通商業地の同一需給圏は、一般に広域的な商業背後地を基礎に成り立つ商業収益に関して代替性の及ぶ地域の範囲に一致する傾向がある。ただし地縁的選好性により地域的範囲が狭められる傾向がある。

ロ 製品の消費地への距離、消費規模等の市場接近性を指向する消費地指向型工業地等の中小工場地の同一需給圏は、一般に製品の生産及び販売に関する費用の経済性に関して代替性を有する地域の範囲に一致する傾向があり、その地域的範囲は、全国的な規模となる傾向がある。

ハ 建物及びその敷地の同一需給圏は、一般に当該敷地の用途に応じた同一需給圏と一致する傾向があるが、当該建物及びその敷地一体としての用途、規模、品等等によっては代替関係にある不動産の存する範囲が異なるために当該敷地の用途に応じた同一需給圏の範囲と一致しない場合がある。

ニ 商業地から住宅地への移行地の同一需給圏は、一般に商業地の同一需給圏と同一のものとなる傾向があるが、熟成度の低い場合には、住宅地の同一需給圏と同一のものとなる傾向がある。

ホ 近隣地域の外や同一需給圏内の類似地域の外に存する不動産であっても、対象不動産と代替、競争等の関係が成立する場合があり、この代替、競争等の関係が成立する不動産の存する範囲を含めて同一需給圏となる。

(1) イとハ
(2) イとニ
(3) ロとニ
(4) ロとホ
(5) ハとホ

正解と解説を見る

正解:(5)

解説

【正解 (5)】正しいのはハ・ホです。 ハ ○:建物及びその敷地の同一需給圏は、一般に当該敷地の用途に応じた同一需給圏と一致する傾向がありますが、一体としての用途、規模、品等等によっては一致しない場合があります。 ホ ○:近隣地域の外かつ同一需給圏内の類似地域の外に存する不動産であっても、用途、規模、品等等の類似性に基づいて代替、競争等の関係が成立する場合があります。同一需給圏は地域の枠ではなく代替関係で画される圏域だという理解が要点です。 イ ×:広域的な商業背後地を基礎に成り立つ商業収益に関して代替性の及ぶ範囲に一致するのは高度商業地です。普通商業地は「狭い」商業背後地を基礎とします。 ロ ×:地域的範囲が全国的な規模となる傾向があるのは、港湾、高速交通網等の利便性を指向する大工場地です。中小工場地は製品の生産及び販売に関する費用の経済性に関して代替性を有する範囲にとどまります。 ニ ×:移行地の同一需給圏は、一般に移行「後」の土地の種別(本問では住宅地)の同一需給圏と一致する傾向があり、熟成度の低い場合に移行「前」(商業地)の同一需給圏と同一のものとなります。設問は前後が逆です。

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この問題に出てくる用語

同一需給圏近隣地域類似地域

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出典:令和2年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。