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平成29年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問22

総論第7章A 最重要

還元利回り及び割引率に関する次のイからホまでの記述のうち、正しいものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 還元利回りは、将来の収益に影響を与える要因の変動予測は含むものの、予測に伴う不確実性は含まないものである。

ロ 還元利回りは、市場の実勢を反映した利回りとして求める必要があり、還元対象となる純収益の変動予測を含むものであることから、それらの予測を的確に行い、還元利回りに反映させる必要がある。

ハ 割引率を、金融資産の利回りに不動産の個別性を加味して求める方法において、希望する時期に必ずしも適切な買い手が見つかるとは限らないことは、割引率を高める要因となる。

ニ 還元利回りを、借入金と自己資金に係る還元利回りから求める方法は、不動産の取得に際し標準的な資金調達能力を有する需要者の資金調達の要素に着目した方法であり、借入金還元利回りに借入金割合を乗じたものから自己資金還元利回りに自己資金割合を乗じたものを控除して求めるものである。

ホ 還元利回りを、類似の不動産の取引事例との比較から求める方法においては、取引事例から得られる利回りが、償却前後のいずれの純収益に対応するものであるかに留意する必要がある。

(1) イとハ
(2) ロとホ
(3) イとロとハ
(4) ロとハとニ
(5) ロとハとホ

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正解:(5)

解説

【正解 (5)】正しいのはロ・ハ・ホです。 ロ ○:還元利回りは市場の実勢を反映した利回りとして求める必要があり、還元対象となる純収益の変動予測を含みます。 ハ ○:金融資産の利回りに不動産の個別性を加味して割引率を求める方法において、「希望する時期に必ずしも適切な買い手が見つかるとは限らないこと」は非流動性を意味し、割引率を高める要因です。 ホ ○:類似の不動産の取引事例との比較から還元利回りを求める場合、その利回りが償却前・償却後いずれの純収益に対応するものかを確認しなければ、対象不動産の純収益と対応しません。 イ ×:還元利回りは、将来の収益に影響を与える要因の変動予測に加え、予測に伴う不確実性も含むものです。不確実性を含まないとする点が誤りです。 ニ ×:借入金と自己資金に係る還元利回りから求める方法(いわゆるバンド・オブ・インベストメント法)は、借入金還元利回りに借入金割合を乗じたものと、自己資金還元利回りに自己資金割合を乗じたものを「加算」して求めます。加重平均であり、控除ではありません。

📖 関連するテキスト:22-1 還元利回りの意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

還元利回り割引率純収益個別性

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出典:平成29年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。