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令和8年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問40

総論第7章A 最重要

対象不動産(低層戸建住宅)について、下記の【前提条件】に基づき、原価法により積算価格を求めた場合の計算結果として正しいものはどれか。なお、【前提条件】以外の数値の検討は不要である。また、各計算過程においては、千円単位未満を四捨五入して求めること。

【前提条件】

項目内容
①対象土地の再調達原価50,000,000円(価格時点現在、減価修正は不要)
②対象建物の建設費用竣工時における建設費の積算資料(資料1)を入手した。なお、当該建設費用は建築主の親族が施工したことから、市場での相場から値引きされている。
③建物竣工時からの経過期間と物価上昇対象建物竣工時から価格時点までに10年が経過し、この間、工事物価は10%上昇した。
④物理的耐用年数一級建築士の見解によれば、躯体の物理的耐用年数は、65年である。
⑤価格時点における建物の経済的残存耐用年数建物の経済的残存耐用年数は、30年と判断される。
⑥減価額を求める方法建物の減価額は耐用年数に基づく方法(定額法)で把握する。
⑦残価率経済的残存耐用年数満了時の建物の残価率は、0%である。

(資料1)

項目金額
本体建設費用(値引き前)20,000,000円
親族関係により市場相場から値引き1,000,000円
合計19,000,000円
(1) 64,250,000円
(2) 65,000,000円
(3) 65,675,000円
(4) 66,500,000円
(5) 68,615,000円

正解と解説を見る

正解:(4)

解説

【正解 (4)】66,500,000円です。再調達原価は「値引き前」の建設費を価格時点の物価水準に修正して求めます。 手順は次のとおりです。 ・建物の再調達原価=値引き前建設費20,000,000円×1.10=22,000,000円(親族間の値引きは市場の相場を反映しないため値引き前の額を採用し、工事物価上昇10%を反映) ・耐用年数に基づく方法(定額法):経過年数10年+経済的残存耐用年数30年=40年を基礎とし、残価率0%から、減価額=22,000,000円×10年/40年=5,500,000円 ・建物の積算価格=22,000,000円−5,500,000円=16,500,000円 ・対象不動産の積算価格=土地50,000,000円+建物16,500,000円=66,500,000円 よって(4)が正解です(基準総論第7章・原価法)。 【学習ポイント】誤答ルートは①値引き後19,000,000円の採用、②物価修正忘れ、③躯体の物理的耐用年数65年の使用の3つです。減価の基礎は「経過年数+経済的残存耐用年数」で捉えます。

📖 関連するテキスト:17-1 減価修正の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

耐用年数に基づく方法再調達原価価格時点減価修正積算価格原価法定額法

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出典:令和8年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。