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令和4年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問20

留意事項B 重要

以下の式は、不動産鑑定評価基準運用上の留意事項に示されているインウッド式の式の1つである。

 P = a ×〔(1+Y)ⁿ-1〕÷〔Y(1+Y)ⁿ〕+(PLn+PBn)÷(1+Y)ⁿ

 P :建物等及びその敷地の収益価格

 a :建物等及びその敷地の償却前の純収益

 Y :割引率

 n :収益期間

 PLn:n年後の土地価格

 PBn:n年後の建物等の価格

 ※上記の各数値はいずれも正の値であるものとする。

これに関する次のイからホまでの記述のうち、誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ aの値のみを大きくすると、Pの値は必ず大きくなる。

ロ PLnの値のみを大きくすると、Pの値は必ず大きくなる。

ハ Yの値のみを小さくすると、Pの値は必ず小さくなる。

ニ nの値のみを小さくする(PLn及びPBnの値も不変であるとする)と、Pの値は必ず大きくなる。

ホ 不動産鑑定評価基準に記載されているDCF法の基本的な式について、毎期の純収益akをすべて一定の値aに置き換え、復帰価格PRをPLn+PBnに置き換えると、上記のインウッド式の式の形と一致する。

(1) イとロ
(2) イとニ
(3) ロとホ
(4) ハとニ
(5) ハとホ

正解と解説を見る

正解:(4)

解説

【正解 (4)】誤りはハ・ニです。インウッド式(複利年金現価率による純収益の現価+復帰価格の現価)の構造理解を問う問題です。 イ ○:aは第1項(複利年金現価率を乗じる項)のみに正の係数で含まれるため、aのみを大きくするとPは必ず大きくなります。 ロ ○:PLnは第2項の分子のみに含まれるため、PLnのみを大きくするとPは必ず大きくなります。 ハ ×:Yを小さくすると、複利年金現価率も復帰価格の現価率(1/(1+Y)ⁿ)もいずれも大きくなるため、Pは必ず「大きく」なります。「必ず小さくなる」は逆です。 ニ ×:nを小さくすると、第1項(純収益の現価の総和)は小さくなる一方、第2項(復帰価格の現価)は大きくなります。増減が逆方向に働くため、Pが必ず大きくなるとはいえません。 ホ ○:DCF法の基本式において毎期の純収益をすべて一定値aに、復帰価格PRをPLn+PBnに置き換えると、インウッド式の形と一致します(留意事項)。 【学習ポイント】式の増減問題は、各変数が「どの項に、分子・分母のどちらで」効くかを図式化するのが近道です。nのように複数の項へ逆方向に効く変数については「必ず〜」とはいえません。

📖 関連するテキスト:20-1 意義と適用(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

複利年金現価率インウッド式収益価格復帰価格割引率純収益

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出典:令和4年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。