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令和4年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問19

総論第7章A 最重要

収益還元法に関する次のイからホまでの記述のうち、正しいものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 還元利回りを求める方法のうち、類似の不動産の取引事例との比較から求める方法は、対象不動産と類似の不動産の取引事例から求められる利回りをもとに、取引時点及び取引事情並びに地域要因及び個別的要因の違いに応じた補正を行うことにより求めるものである。

ロ 建物等が古い場合においても、土地残余法を適用して当該建物等の敷地である土地の更地としての価格を求める場合は、既存の建物等でなく当該敷地に最有効使用の賃貸用建物の建築を想定し、この手法を適用することができる。

ハ 収益は不動産の経済価値の本質を形成するものであるが、自用の建物及びその敷地の現状を所与とする場合には、収益を生み出していないため、賃貸を想定する収益還元法は現状の状態とは異なるので適用できない。

ニ 賃貸用不動産についてのDCF法の適用に当たっては、純収益の査定に際し、特に賃貸借契約の内容並びに賃料及び貸室の稼働率の毎期の変動に留意しなければならない。

ホ 直接還元法又はDCF法のいずれの方法を適用するかについては、収集可能な資料の範囲、対象不動産の類型及び依頼目的に即して適切に選択することが必要である。

(1) イとロとホ
(2) イとハとニ
(3) ハとニとホ
(4) イとロとニとホ
(5) ロとハとニとホ

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正解:(4)

解説

【正解 (4)】正しいものはイ・ロ・ニ・ホです。 イ ○:類似の不動産の取引事例との比較から還元利回りを求める方法は、取引時点及び取引事情並びに地域要因及び個別的要因の違いに応じた補正を行って求めるものです(総論第7章、留意事項)。 ロ ○:建物等が古い場合に土地残余法で更地としての価格を求めるときは、既存の建物等ではなく最有効使用の賃貸用建物等の建築を想定して適用することができます(総論第7章、留意事項)。 ハ ×:収益還元法は、自用の不動産であっても賃貸を想定することにより適用されるものであり、市場性を有する不動産には基本的にすべて適用すべき手法です。「適用できない」とする点が誤りです(総論第7章)。 ニ ○:賃貸用不動産へのDCF法の適用では、純収益の査定に際し、賃貸借契約の内容並びに賃料及び貸室の稼働率の毎期の変動に留意します(総論第7章、留意事項)。 ホ ○:直接還元法とDCF法の選択は、収集可能な資料の範囲、対象不動産の類型及び依頼目的に即して適切に行います(総論第7章)。 【学習ポイント】「自用だから収益還元法は適用できない」は毎年のように出題される誤りの定番です。賃貸を想定して適用可、と即断しましょう。

📖 関連するテキスト:21-1 直接還元法(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

最有効使用個別的要因収益還元法直接還元法還元利回り土地残余法地域要因純収益市場性賃貸借

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出典:令和4年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。