令和7年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問10
総論第6章B 重要
近隣地域の地域分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 対象不動産の存する近隣地域の明確化及びその近隣地域の特性の把握に当たっては、対象不動産を中心に外延的に広がる地域について、対象不動産に係る市場の特性を踏まえて地域要因をくり返し調査分析しなければならない。
(2) 近隣地域の地域分析に当たっては、日常から広域的な地域に係る要因資料の収集、分析に努めなければならない。
(3) 見込地及び移行地については、特に周辺地域の地域要因の変化の推移、動向がそれらの土地の変化の動向予測に当たって有効な資料となる。
(4) 近隣地域の範囲の判定に当たっては、基本的な土地利用形態や土地利用上の利便性等に影響を及ぼす事項に留意すべきであり、例えば、川幅の広い河川等は地域の一体性を分断する場合がある。
(5) 地域分析に当たって特に重要な地域は、用途的観点から区分される地域、すなわち近隣地域と、近隣地域と相関関係にあるより広域的な地域、すなわち同一需給圏である。
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正解:(5)
解説
【正解 (5)】地域分析で特に重要な地域は「近隣地域・(近隣地域の)類似地域・同一需給圏」の三者です。
(1) ○:対象不動産を中心に外延的に広がる地域について、対象不動産に係る市場の特性を踏まえて地域要因をくり返し調査分析すべきとする留意事項のとおりです。
(2) ○:近隣地域の相対的位置の把握等のため、日常から広域的な地域に係る要因資料の収集・分析に努めなければなりません(留意事項)。
(3) ○:見込地・移行地については、周辺地域の地域要因の変化の推移、動向がそれらの土地の変化の動向予測に当たり有効な資料となります(留意事項)。
(4) ○:川幅の広い河川等が地域の一体性を分断する場合があるなど、近隣地域の範囲の判定に関する留意事項のとおりです。
(5) ×:地域分析に当たって特に重要な地域は、用途的観点から区分される地域(用途的地域)すなわち近隣地域及びその「類似地域」と、これらを含むより広域的な地域すなわち同一需給圏です。類似地域が脱落している点が誤りです(基準総論第6章)。
【学習ポイント】総論第6章冒頭の定義文からの語句の脱落・すり替えは定番です。「近隣地域・類似地域・同一需給圏」の三点セットで覚えましょう。
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