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令和8年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問14

留意事項B 重要

次のイからホまでの記述は、対象不動産の個別性のために、近隣地域の制約の程度が著しく小さいと認められることから、取引事例等について「同一需給圏内の代替競争不動産に係るものを選択する場合」を例示したものである。このうち、誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 戸建住宅地域において、近辺で大規模なマンションの開発がみられるとともに、立地に優れ高度利用が可能なことから、マンション適地と認められる大規模な画地が対象不動産である場合

ロ 同程度の規模を有する郊外型の大規模小売店舗が幹線道路に面して林立する商業地域において、そのうちの一つが対象不動産である場合

ハ 都市計画法上、商業地域に指定されているが、高層マンションが建ち並ぶ駅周辺の地域において、高層マンションが対象不動産である場合

ニ 中高層事務所として用途が純化された地域の中にあって、交通利便性に優れ広域的な集客力を有するホテルが対象不動産である場合

ホ 中小規模の事務所ビルが集積する地域において、敷地の集約化により完成した卓越した競争力を有する大規模事務所ビルが対象不動産である場合

(1) イとロ
(2) イとニ
(3) ロとハ
(4) ハとホ
(5) ニとホ

正解と解説を見る

正解:(3)

解説

【正解 (3)】誤っているものはロとハです。近隣地域の制約の程度が著しく小さい場合の事例選択の例示が論点です。 イ ○:戸建住宅地域内にあってマンション適地と認められる大規模画地は、近隣地域の標準的使用の制約を受ける程度が著しく小さく、同一需給圏内の代替競争不動産の事例を選択すべき例に当たります(留意事項)。 ロ ×:同程度の規模の大規模小売店舗が林立する商業地域内の一つが対象である場合、対象不動産は近隣地域の標準的使用と整合しており、近隣地域・類似地域等から事例を選択すべき通常の場合です(留意事項)。 ハ ×:高層マンションが建ち並ぶ地域内の高層マンションも同様に、地域の標準的使用に沿っており、近隣地域の制約が通常どおり働くため本例示には当たりません(留意事項)。 ニ ○:用途の純化した中高層事務所地域内で広域的な集客力を有するホテルは、個別性が強く、近隣地域の制約の程度が著しく小さい例です(留意事項)。 ホ ○:中小規模事務所の集積地域内で卓越した競争力を有する大規模事務所ビルも同様の例です(留意事項)。 【学習ポイント】判定基準は「対象不動産が地域の標準的使用から大きく乖離しているか」です。周辺に同種の不動産が建ち並んでいる場合は通常どおり近隣地域から事例を選びます。

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この問題に出てくる用語

同一需給圏標準的使用近隣地域類似地域個別性

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出典:令和8年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。