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令和3年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問23

総論第8章C 標準

鑑定評価の手順に関する次のイからホまでの記述のうち、正しいものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 関与不動産鑑定士とは、当該不動産の鑑定評価に関与した不動産鑑定士の全員をいうが、当該不動産の鑑定評価に関する業務の一部を再委託した場合の当該再委託先である不動産鑑定業者において関与した不動産鑑定士はこれに含まない。

ロ 試算価格又は試算賃料が有する説得力に係る判断においては、対象不動産に係る地域分析及び個別分析の結果と各手法との適合性と、各手法の適用において採用した資料の特性及び限界からくる相対的信頼性について留意する必要がある。

ハ 同一不動産の再評価を行う場合において、過去に関与不動産鑑定業者に従事する不動産鑑定士が内覧を含む実地調査を行った場合には、当該関与不動産鑑定業者に従事する他の不動産鑑定士は内覧の全部又は一部を省略することができる。

ニ 鑑定評価は、合理的かつ現実的な認識と判断に基づいた一定の秩序的な手順に従って実施すべきである。

ホ 価格形成要因について、専門職業家としての注意を尽くしてもなお価格形成に重大な影響を与える要因が十分に判明しない場合には、依頼者の同意がある等の一定の要件を満たしても、自己の調査分析能力の範囲内でその価格形成への影響の程度を推定して鑑定評価を行ってはならない。

(1) イとロ
(2) イとホ
(3) ロとハ
(4) ロとニ
(5) ニとホ

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正解:(4)

解説

【正解 (4)】正しいのはロ・ニです。 ロ ○:説得力に係る判断においては、地域分析及び個別分析の結果と各手法との適合性、各手法の適用において採用した資料の特性及び限界からくる相対的信頼性に留意する必要があります(総論第8章第8節Ⅱ)。 ニ ○:鑑定評価は、合理的かつ現実的な認識と判断に基づいた一定の秩序的な手順に従って実施すべきものです(総論第8章)。 イ ×:関与不動産鑑定士には、鑑定評価に関する業務の一部を再委託した場合の再委託先において関与した不動産鑑定士も含まれます。責任の所在を明らかにする趣旨からも、関与した者を漏らさず把握する必要があります。 ハ ×:同一の不動産の再評価を行う場合に内覧の全部又は一部を省略できるのは、当該不動産の個別的要因に重要な変化がないと判断できる場合であり、その根拠を鑑定評価報告書に記載しなければなりません。過去に他の不動産鑑定士が内覧したという事実だけで省略が認められるものではありません。 ホ ×:価格形成に重大な影響を与える要因が十分に判明しない場合であっても、依頼者の同意を得た上で、客観的な推定ができると認められるときは、自己の調査分析能力の範囲内で影響の程度を推定して鑑定評価を行うことができます。

📖 関連するテキスト:26-1 手順の全体(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

鑑定評価の手順鑑定評価報告書価格形成要因個別的要因地域分析個別分析

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出典:令和3年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。