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令和5年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問14

総論第7章A 最重要

原価法に関する次のイからホまでの記述のうち、誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 対象不動産の再調達原価を求める際に、当該不動産が価格時点において一般に入手することが困難な建築資材等からなる場合には、原則として同等の有用性を持つものに置き換えて求めた原価(置換原価)を再調達原価とみなすものとする。

ロ 減価修正において、耐用年数に基づく方法による減価額を求める場合には、維持管理の状態にかかわらず、特に経過年数を重視して算定すべきである。

ハ 機能的要因による減価には、建物と敷地との不適応、設備の不足及びその能率の低下等のほか、代替、競争等の関係にある不動産又は付近の不動産との比較における市場性の減退等も含まれる。

ニ 対象建物の再調達原価を求めるに当たり、対象建物と類似の不動産に関する建設事例等の収集が困難であったため、直接法のみを適用した。

ホ 建物引渡しまでの資金調達費用は発注者が本来負担すべき費用であるから、発注者が直接負担すべき通常の付帯費用に含まれるが、開発リスク相当額は、発注者が直接負担すべき通常の付帯費用に含まれない。

(1) イとニ
(2) イとホ
(3) ロとハ
(4) ロとハとニ
(5) ロとハとホ

正解と解説を見る

正解:(5)

解説

【正解 (5)】原価法の出題で、誤りはロ・ハ・ホです。 イ ○:価格時点において一般に入手困難な建築資材等からなる場合には、原則として同等の有用性を持つものに置き換えて求めた原価(置換原価)を再調達原価とみなします(留意事項)。 ロ ×:耐用年数に基づく方法の適用に当たっては、経過年数よりも経済的残存耐用年数に重点を置いて判断すべきであり、維持管理の状態等も考慮されます。 ハ ×:建物と敷地との不適応や設備の不足・能率の低下等は機能的要因による減価ですが、代替・競争等の関係にある不動産との比較における市場性の減退等は「経済的要因」による減価です。両者が混在しています(基準総論第7章)。 ニ ○:再調達原価を求める直接法・間接法は資料収集の可能性等に応じて適用するものであり、建設事例等の収集が困難な場合に直接法のみを適用することは可能です。 ホ ×:建物引渡しまでの資金調達費用のほか、開発リスク相当額等も発注者が直接負担すべき通常の付帯費用に含まれ得ます(留意事項)。 【学習ポイント】減価の三要因(物理的・機能的・経済的)の振り分けは頻出です。「市場性の減退=経済的要因」と覚えましょう。

📖 関連するテキスト:17-1 減価修正の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

耐用年数に基づく方法再調達原価価格時点減価修正原価法市場性

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出典:令和5年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。