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令和7年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問8

総論第5章A 最重要

次のイからホまでの記述のうち、価格の種類が「正常価格」となる可能性がある鑑定評価の例示として、誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 借地権設定者が借地権の併合を目的とする売買に関連する場合

ロ 個人が自己資金のみで購入することを前提にマンション1戸の経済価値を求める場合

ハ 市場性を有する不動産について、現実の社会経済情勢の下で合理的と考えられる条件を満たす市場概念の下において新たな賃貸借の契約において成立するであろう用益の対価を求める場合

ニ 特定の当事者間における不動産の売買に関連する場合

ホ 対象不動産の取得に際し必要となる情報が、価格時点以降に初めて市場に公開される状況を想定する場合

(1) イとロ
(2) イとホ
(3) ロとニ
(4) ハとニ
(5) ハとホ

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正解:(5)

解説

【正解 (5)】正常価格となる可能性がある例示として誤っているのはハとホです。 イ ○:併合を目的とする売買に関連する場合でも、市場が相対的に限定されず取得価格が市場価格と乖離しない場合には正常価格となる可能性があります(基準総論第5章・留意事項)。 ロ ○:自己資金のみでの購入は市場参加者の通常の行動として想定し得るものであり、正常価格の前提となる合理的な市場の条件に反しません(基準総論第5章・留意事項)。 ハ ×:新たな賃貸借等の契約において成立するであろう用益の対価は「正常賃料」であり、価格の種類としての「正常価格」の例示ではありません(基準総論第5章)。 ニ ○:特定の当事者間における売買に関連する場合でも、限定価格等の要件を満たさないときは正常価格を求めることになる可能性があります(基準総論第5章・留意事項)。 ホ ×:正常価格の前提となる市場の条件には「対象不動産が相当の期間市場に公開されていること」が含まれます。取得に必要な情報が価格時点以降に初めて公開される状況の想定は、この要件を満たしません(基準総論第5章)。 【学習ポイント】限定価格の例示に該当し得る場面でも常に限定価格となるわけではない、という留意事項の視点が問われています。正常価格の市場の条件(市場参加者・公開期間・特別の動機なし)は正確に暗記しましょう。

📖 関連するテキスト:11-1 基本的事項の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

正常価格限定価格正常賃料価格時点市場性賃貸借

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出典:令和7年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。