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令和元年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問40

各論第3章A 最重要

対象不動産は、証券化対象不動産である。下記の【前提となる諸数値】及び【計算上の指示事項】に基づいて、一定期間保有後に売却する想定でDCF法を適用した場合の収益価格として正しい計算結果はどれか(百万円未満は四捨五入)。

【前提となる諸数値】下記の通り査定した。

項目数値
保有期間(N)5年
運営純収益(初年度)110百万円
純収益(初年度)100百万円
毎期の運営純収益及び純収益の変動率(対前年度)2年度±0.0%
同 3年度±0.0%
同 4年度±0.0%
同 5年度±0.0%
同 6年度+10.0%
還元利回り(R)4.5%
割引率(Y)4.6%
最終還元利回り(Rn)5.0%

【計算上の指示事項】なお、上記の割引率による各現価率は下記を使用すること。

n複利現価率 1÷(1+Y)^n複利年金現価率 {(1+Y)^n-1}÷{Y(1+Y)^n}
10.960.96
20.911.87
30.872.74
40.843.58
50.804.38
60.765.14
(1) 2,038百万円
(2) 2,110百万円
(3) 2,418百万円
(4) 2,198百万円
(5) 2,222百万円

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正解:(4)

解説

【正解 (4)】DCF法により収益価格を求める計算問題です。 ① 毎期の純収益の現在価値の総和:初年度の純収益100百万円で2年度から5年度まで変動がないため、保有期間5年の複利年金現価率4.38を乗じます。  100百万円×4.38=438百万円 ② 復帰価格:6年度の純収益は初年度比+10.0%で110百万円となりますから、これを最終還元利回り5.0%で還元します。  110百万円÷5.0%=2,200百万円 ③ 復帰価格の現在価値=2,200百万円×5年の複利現価率0.80=1,760百万円 ④ 収益価格=438百万円+1,760百万円=2,198百万円 したがって(4)が正解です。 注意点は2つあります。第一に、復帰価格の算定に用いるのは「純収益」であって「運営純収益」(初年度110百万円)ではありません。第二に、復帰価格は最終還元利回りで還元して求め、それを現在価値に割り戻すのは割引率に基づく複利現価率である、という二段階の処理です。

📖 関連するテキスト:42-1 各論第3章の全体像と証券化対象不動産の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

証券化対象不動産最終還元利回り複利年金現価率収益価格DCF法復帰価格割引率純収益

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出典:令和元年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。