令和3年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問14
総論第6章B 重要
地域分析及び個別分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 近隣地域に存する不動産の標準的使用が事務所である場合でも、対象不動産の位置、規模、環境等によっては、最有効使用を共同住宅やホテルなどと判定することもあり得る。
(2) 個別的要因の分析結果は、鑑定評価の手法の適用、試算価格又は試算賃料の調整等における各種の判断においても反映すべきである。
(3) 地域分析とは、対象不動産の地域要因が対象不動産の利用形態と価格形成についてどのような影響力を持っているかを分析してその最有効使用を判定することをいう。
(4) 対象不動産と代替、競争等の関係にある不動産と比べた優劣及び競争力の程度を把握するに当たっては、対象不動産の立地、規模、機能、周辺環境等に係る需要者の選好等に留意すべきである。
(5) 地域要因の変動の予測に当たっては、鑑定評価を行う時点で一般的に収集可能かつ信頼できる情報に基づき、当該変動の時期及び具体的内容についての実現の蓋然性が高いことが認められなければならない。
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正解:(3)
解説
【正解 (3)】誤っているのは(3)です。
(3) ×:設問の記述は個別分析の定義です。地域分析とは、対象不動産がどのような地域に存するか、その地域はどのような特性を有するか、対象不動産に係る市場はどのような特性を有するか、及びそれらの特性がその地域内の不動産の利用形態と価格形成についてどのような影響力を持っているかを分析し、判定することをいいます(総論第6章第1節Ⅰ)。最有効使用を判定するのは個別分析であり、地域分析が判定するのは標準的使用です。
(1) ○:標準的使用が事務所であっても、対象不動産の位置、規模、環境等によっては標準的使用と異なる用途を最有効使用と判定することがあります。
(2) ○:個別的要因の分析結果は、手法の適用や試算価格・試算賃料の調整における判断にも反映すべきものです。
(4) ○:代替、競争等の関係にある不動産と比べた優劣及び競争力の程度の把握では、立地、規模、機能、周辺環境等に係る需要者の選好等に留意すべきです。
(5) ○:地域要因の変動の予測は、一般的に収集可能かつ信頼できる情報に基づき、変動の時期及び具体的内容についての実現の蓋然性が高いと認められることが必要です。
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