令和3年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問12
総論第6章B 重要
地域分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 標準的使用は、利用形態からみた地域相互間の相対的位置関係を明らかにする手掛りになるとともに、最有効使用を判定する有力な標準となる。
(2) 近隣地域の明確化及び特性の把握に当たっては、対象不動産を中心に外延的に広がる地域について、市場の特性を踏まえて地域要因を調査分析し、その異同を明らかにする必要がある。
(3) 近隣地域の相対的位置の把握に当たっては、同一需給圏内の類似地域の地域要因と近隣地域の地域要因を比較して相対的な地域要因の格差の判定を行う。
(4) 地域分析において把握した対象不動産に係る市場の特性は、鑑定評価の手法の適用及び試算価格の調整における判断においても反映すべきである。
(5) 宅地見込地の同一需給圏は、熟成度にかかわらず、一般に当該土地の転換前の土地の種別の同一需給圏と一致する傾向がある。
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正解:(5)
解説
【正解 (5)】誤っているのは(5)です。
(5) ×:見込地の同一需給圏は、一般に当該土地が転換すると見込まれる土地の種別の同一需給圏と一致する傾向があり、熟成度の低い場合に転換前の土地の種別の同一需給圏と同一のものとなる傾向があります(総論第6章第1節Ⅱ1.)。熟成度にかかわらず転換前と一致するわけではありません。熟成が進むほど転換後の市場に取り込まれていく、という関係です。
(1) ○:標準的使用は、利用形態からみた地域相互間の相対的位置関係及び価格形成を明らかにする手掛りとなるとともに、最有効使用を判定する有力な標準となります。
(2) ○:近隣地域の明確化及び特性の把握に当たっては、対象不動産を中心に外延的に広がる地域について地域要因を調査分析し、その異同を明らかにする必要があります。
(3) ○:近隣地域の相対的位置の把握は、同一需給圏内の類似地域との地域要因の比較により行います。
(4) ○:把握した市場の特性は、標準的使用の判定に反映させるとともに、手法の適用や試算価格の調整における判断にも反映すべきものとされています。
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