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平成28年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問35

各論第3章A 最重要

証券化対象不動産の鑑定評価に関する次のイからホまでの記述のうち、誤っているものをすべて掲げた組み合わせはどれか。

イ 証券化対象不動産については、関係者が多岐にわたり利害関係が複雑であることも多いことから、関与不動産鑑定士及び関与不動産鑑定業者に係る利害関係等ではなく、依頼者と証券化対象不動産との利害関係に関する事項を鑑定評価報告書に記載しなければならない。

ロ 証券化対象不動産の個別的要因の調査等に当たっては、対象不動産の内覧の実施を含めた実地調査を行うとともに、対象不動産の管理者からの聴聞等により鑑定評価に必要な事項を確認しなければならず、また実地調査に関し、立会人のみならず対象不動産の管理者の氏名及び職業についても、鑑定評価報告書に記載しなければならない。

ハ 同一の不動産鑑定士が、同一の証券化対象不動産の再評価を行う場合においても、対象不動産の個別的要因のうち「公法上及び私法上の規制、制約等(法令遵守状況調査を含む。)」に係る要因について、直近に行った鑑定評価の価格時点と比較して重要な変化があると認められるときには、内覧の実施について省略することができない。

ニ 証券化対象不動産の鑑定評価における収益価格を求めるに当たっては、DCF法を適用しなければならない。この場合において、併せて直接還元法を適用することにより検証を行うことが適切である。

ホ 不動産の鑑定評価とは、不動産の価格に関する専門家の判断であり、意見であるといってよいことから、複数の不動産鑑定士が共同して複数の証券化対象不動産の鑑定評価を行う場合にあっては、DCF法の適用において活用する最終還元利回り、割引率、収益及び費用の将来予測等について対象不動産相互間の論理的な整合性を図ることまでは求められていない。

(1) イとロ
(2) イとハ
(3) イとホ
(4) ロとニ
(5) ハとホ

正解と解説を見る

正解:(3)

解説

【正解 (3)】誤っているのはイ・ホです。 イ ×:記載すべきは、関与不動産鑑定士及び関与不動産鑑定業者に係る利害関係等と、依頼者と証券化関係者との利害関係等の双方です。評価の中立性を担保するうえで、評価を行う側の利害関係の開示こそが中核であり、これを除外することはできません。 ホ ×:複数の不動産鑑定士が共同して複数の証券化対象不動産の鑑定評価を行う場合には、最終還元利回り、割引率、収益及び費用の将来予測等について対象不動産相互間の論理的な整合性を図る必要があります。同一ポートフォリオ内で前提が食い違えば、投資家の判断を誤らせるためです。 ロ ○:証券化対象不動産では内覧の実施を含めた実地調査を行い、管理者からの聴聞等により必要事項を確認します。実地調査に関しては立会人に加えて対象不動産の管理者の氏名及び職業も記載します。 ハ ○:同一の不動産鑑定士による再評価であっても、「公法上及び私法上の規制、制約等(法令遵守状況調査を含む)」に重要な変化があると認められるときは、内覧を省略することはできません。 ニ ○:証券化対象不動産の収益価格はDCF法を適用して求め、併せて直接還元法を適用して検証することが適切とされています。

📖 関連するテキスト:42-1 各論第3章の全体像と証券化対象不動産の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

証券化対象不動産最終還元利回り鑑定評価報告書個別的要因直接還元法価格時点収益価格DCF法割引率

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出典:平成28年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。