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平成29年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問16

総論第6章B 重要

地域分析及び個別分析に関する次のイからホまでの記述のうち、誤ったものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 地域分析及び個別分析の分析結果は、鑑定評価の手法の適用、試算価格又は試算賃料の調整等における各種の判断においても反映すべきである。

ロ 近隣地域の範囲の判定に当たり、地域の特性が類似していても、広幅員の街路を挟んで向かい合う地域が1つの近隣地域と判定されることはない。

ハ 同一需給圏とは、一般に対象不動産と代替関係が成立して、その価格の形成について相互に影響を及ぼすような関係にある他の不動産の存する圏域であるから、近隣地域と同一需給圏内に存する類似地域は、必ず近接する関係にある。

ニ 個別的要因の分析を行う場合において、対象不動産と代替、競争等の関係にある不動産と比べた優劣及び競争力の程度を把握するに当たっては、同一用途の不動産の需要の中心となっている価格帯及び主たる需要者の属性、対象不動産の立地、規模、機能、周辺環境等に係る需要者の選好、対象不動産に係る引き合いの多寡に留意すべきである。

ホ 建物の老朽化により建物と敷地とが適応の状態にない場合には、建物の使用は可能であっても、建物を取り壊し更地化することによって対象不動産の競争力が向上する場合がある。

(1) イとホ
(2) ロとハ
(3) ハとニ
(4) ロとハとホ
(5) ハとニとホ

正解と解説を見る

正解:(2)

解説

【正解 (2)】誤っているのはロ・ハです。 ロ ×:近隣地域の範囲は、地域の特性の同一性によって判定するものです。街路の幅員が広いことは地域を分断する要因になり得ますが、地域の特性が類似していれば、広幅員の街路を挟んで向かい合う地域が一つの近隣地域と判定されることもあります。「判定されることはない」と言い切る点が誤りです。 ハ ×:総論第6章第1節Ⅱ1.(2)は「近隣地域と同一需給圏内に存する類似地域とは、隣接すると否とにかかわらず、その地域要因の類似性に基づいて…代替、競争等の関係が成立し」と定めています。必ず近接するわけではありません。 イ ○:地域分析及び個別分析の結果は、手法の適用や試算価格の調整等の各種判断に反映すべきものです。 ニ ○:代替、競争等の関係にある不動産との優劣及び競争力の程度を把握するに当たっての留意点として、需要の中心となる価格帯、主たる需要者の属性、需要者の選好、引き合いの多寡が挙げられています。 ホ ○:建物と敷地とが適応の状態にない場合、建物が使用可能であっても取り壊して更地化することで競争力が向上することがあります(建物及びその敷地の最有効使用の判定)。

📖 関連するテキスト:13-1 地域分析の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

試算価格の調整最有効使用個別的要因同一需給圏地域要因近隣地域類似地域地域分析個別分析

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出典:平成29年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。