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平成29年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問39

総論第7章A 最重要

次の〔前提条件〕に従って、賃貸事例比較法において採用すべき比準賃料(1㎡当たり月額実質賃料で、10円未満は四捨五入)を計算した結果として正しいものはどれか。

〔前提条件〕

① 対象不動産は1棟の共同住宅内の3階に存する65㎡の居宅であり、価格時点は平成29年5月1日とする。

② 下表の事例は対象不動産と同一共同住宅内に存している。

③ 保証金は退去時に利息を付さずに返金されるが、権利金は返金されない。

④ 保証金及び権利金は、月額支払賃料に下表の月数を乗じて求めるものとする。

⑤ 近隣地域の平均的入居期間は5年である。

⑥ 近隣地域の賃料水準は、年間4%の上昇とする。

⑦ 運用利回りは2%とする。

⑧ 権利金の運用益及び償却額は年賦償還率を使用して求めるものとし、年2%の年賦償還率は以下のとおりとする。

1年 1.020、2年 0.5151、3年 0.3468、4年 0.2626、5年 0.2122

月額支払賃料賃貸面積保証金権利金契約期間階層賃貸時点
130,000円65㎡なし1か月2年3階平成28年11月1日
(1) 2,000円/㎡
(2) 2,080円/㎡
(3) 2,120円/㎡
(4) 2,130円/㎡
(5) 2,170円/㎡

正解と解説を見る

正解:(2)

解説

【正解 (2)】賃貸事例比較法により1㎡当たり月額実質賃料を求める計算問題です。 1. 権利金の額:月額支払賃料130,000円×1か月=130,000円。権利金は返金されないため賃料の前払的性格を有し、運用益に加えて償却額も実質賃料を構成します(保証金は返金されるため本問では0)。 2. 償却期間:契約期間は2年ですが、実際に賃貸借が持続する期間として近隣地域の平均的入居期間5年を用います。5年・年2%の年賦償還率は0.2122です。 3. 権利金の年間運用益及び償却額:130,000円×0.2122=27,586円 → 月額 27,586円÷12=約2,299円 4. 事例の月額実質賃料:130,000円+2,299円=132,299円 5. 時点修正:賃貸時点は平成28年11月1日、価格時点は平成29年5月1日で6か月間。年4%の上昇なので6か月では2%。132,299円×1.02=134,945円 6. 単価:134,945円÷65㎡=2,076円/㎡ → 10円未満を四捨五入して 2,080円/㎡ 対象不動産は同一共同住宅内の3階・65㎡で事例と同条件のため、地域要因・個別的要因の比較は不要です。年賦償還率の期間に契約期間ではなく平均的入居期間を採る点が本問の要点です。

📖 関連するテキスト:23-1 賃料の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

賃貸事例比較法個別的要因実質賃料支払賃料価格時点地域要因近隣地域時点修正賃貸借

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出典:平成29年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。