平成29年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問7
総論第3章B 重要
一般的要因に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 一般的要因とは、一般経済社会における不動産のあり方及びその価格の水準に影響を与える要因をいうが、その作用の仕方は必ずしも全国一律ではなく、地域や用途、規模等によって作用の仕方は異なってくる。
(2) 取引事例比較法の適用における時点修正率は、原則として地価公示等の推移を活用しつつ、必要に応じて収集した事例についての時系列的な分析や、一般的要因の動向を参考にして求める。
(3) 一般的要因に係る要因資料を一般資料というが、具体的には、人口動態統計、景気動向指数、消費者物価指数、建築着工統計などを指すものであり、平素から継続的に収集しておくべきものである。
(4) 個別分析における対象不動産の最有効使用の判定は、一般的要因の把握及び分析の結果の影響を受けるものである。
(5) 一般的要因の分析は、鑑定評価の手順としては必須であるが、必ずしも鑑定評価報告書に記載する必要はない。
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正解:(2)
解説
【正解 (2)】誤っているのは(2)です。
(2) ×:時点修正率は、まず事例に係る不動産の存する用途的地域又は同一需給圏内の類似地域等における価格の変動率を、収集した取引事例の分析によって把握することが基本です。運用上の留意事項も「豊富に収集された取引事例の分析検討は…時点修正率を把握し…欠くことのできないもの」としています。地価公示等の推移は補助的に活用する資料であり、「原則として地価公示等の推移を活用しつつ、必要に応じて事例の時系列的分析を行う」と優先順位を逆にしている点が誤りです。
(1) ○:一般的要因の作用の仕方は全国一律ではなく、地域・用途・規模等によって異なります。
(3) ○:一般資料は人口動態統計、景気動向指数、消費者物価指数、建築着工統計等であり、平素からの継続的な収集が求められます。
(4) ○:個別分析における最有効使用の判定は、一般的要因の把握及び分析の結果を踏まえて行われます。
(5) ○:一般的要因の分析は手順として必須ですが、その全てを鑑定評価報告書に記載することまでは求められていません。
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