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令和4年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問36

各論第3章A 最重要

証券化対象不動産の鑑定評価に関する次のイからホまでの記述のうち、誤っているものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 不動産鑑定士が共同し、複数の不動産の鑑定評価を行う場合には、鑑定評価の手法の適用において採用する各査定値について、対象不動産相互間の論理的な整合性を図る必要がある。

ロ 証券化対象不動産の収益価格を求めるに当たっては、DCF法と直接還元法の両方を適用することが適切であり、得られた各価格を関連づけて求めることとされている。

ハ 証券化対象不動産は、収益性を重視した価格形成がなされていると考えられるため、鑑定評価の手法の適用において、原価法、取引事例比較法の適用は原則として不要である。

ニ DCF法の復帰価格の算定において使用する還元利回りと、直接還元法で使用する還元利回りは、原則として同率を用いることとされている。

ホ DCF法と直接還元法はともに収益還元法の手法であり、いずれの手法によって求めた価格も理論的には同一水準となるべきものである。

(1) イとロとニ
(2) ロとハとニ
(3) ハとニとホ
(4) イとハとニとホ
(5) ロとハとニとホ

正解と解説を見る

正解:(2)

解説

【正解 (2)】誤りはロ・ハ・ニです。 イ ○:不動産鑑定士が共同して複数の不動産の鑑定評価を行う場合には、採用する各査定値について対象不動産相互間の論理的な整合性を図る必要があります(各論第3章、留意事項)。 ロ ×:証券化対象不動産の収益価格はDCF法を適用して求めなければならないものとされ、あわせて直接還元法による検証を行うことにより精度を高めるものです。両者を関連づけて求めるという規定ではありません(各論第3章)。 ハ ×:証券化対象不動産についても鑑定評価の手法の適用は基準総論の定めに従うものであり、原価法・取引事例比較法の適用が原則として不要とはされていません(総論第8章、各論第3章)。 ニ ×:DCF法の復帰価格の算定に用いる最終還元利回りは、将来の予測に係る不確実性等を反映するため、直接還元法で使用する還元利回りと原則同率とはされていません(総論第7章、留意事項)。 ホ ○:DCF法と直接還元法はともに収益還元法の手法であり、いずれによって求めた価格も理論的には同一水準となるべきものです(総論第7章、留意事項)。 【学習ポイント】証券化=DCF法「必須」+直接還元法による「検証」です。「選択適用」「関連づけ」と混同させる出題が続いています。

📖 関連するテキスト:42-1 各論第3章の全体像と証券化対象不動産の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

証券化対象不動産取引事例比較法最終還元利回り収益還元法直接還元法収益価格復帰価格原価法収益性

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出典:令和4年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。