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平成28年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問32

総論第5章A 最重要

賃料の鑑定評価に関する次のイからホまでの記述のうち、正しいものをすべて掲げた組み合わせはどれか。

イ 正常賃料は、正常価格と同一の市場概念の下において新たな賃貸借等の契約において成立するであろう経済価値を表示する適正な賃料であり、正常賃料を求める前提となる賃貸借等の契約内容が定まらなければ求めることができない。

ロ 新規賃料または継続賃料いずれの場合においても、対象不動産の確認等が可能であり、かつ鑑定評価に必要な要因資料及び事例資料の収集が可能であれば、過去時点の鑑定評価を行うことができる。

ハ 限定賃料は、宅地の賃貸借等において成立するものであり、建物及びその敷地の賃貸借については成立しない。

ニ 継続賃料は、不動産の賃貸借等の継続に係る特定の当事者間において成立するであろう経済価値を適正に表示する賃料であり、一般的な市場性を有しないことから、特殊価格と同一の市場概念の下において成立する。

ホ 継続賃料固有の価格形成要因は、契約当事者間で現行賃料を合意しそれを適用した時点から、価格時点までの期間における価格形成要因が中心となる。

(1) イとハ
(2) ロとホ
(3) イとロとハ
(4) イとロとホ
(5) ロとニとホ

正解と解説を見る

正解:(4)

解説

【正解 (4)】正しいのはイ・ロ・ホです。 イ ○:正常賃料は新たな賃貸借等の契約において成立する賃料ですから、その前提となる契約内容(期間、一時金の有無、用途等)が定まらなければ求めることができません。 ロ ○:新規賃料・継続賃料のいずれについても、対象不動産の確認等が可能で、必要な要因資料及び事例資料を収集できるのであれば、過去時点を価格時点とする鑑定評価を行うことができます。 ホ ○:継続賃料固有の価格形成要因は、契約当事者間で現行賃料を合意しそれを適用した時点(直近合意時点)から価格時点までの期間における要因が中心となります。 ハ ×:限定賃料は、限定価格と同一の市場概念の下において新たな賃貸借等の契約において成立する賃料です。隣接不動産の併合使用を前提とする場合等に成立するものであり、宅地の賃貸借に限られません。建物及びその敷地の賃貸借でも成立し得ます。 ニ ×:継続賃料は特定の当事者間において成立する賃料ですが、特殊価格と同一の市場概念の下において成立するものではありません。特殊価格は一般に市場性を有しない不動産についてその保存等に主眼をおいて求める価格であり、両者は別の概念です。

📖 関連するテキスト:11-1 基本的事項の意義(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

価格形成要因直近合意時点正常価格限定価格特殊価格正常賃料限定賃料継続賃料価格時点市場性

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出典:平成28年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。