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令和7年 不動産鑑定士試験 短答式 鑑定理論 問14

総論第7章A 最重要

取引事例比較法に関する次のイからホまでの記述のうち、正しいものをすべて掲げた組合せはどれか。

イ 取引事例は、不動産の利用目的、不動産に関する価値観の多様性、取引の動機による売主及び買主の取引事情等により各々の取引について考慮されるべき視点が異なってくるため、取引事例に係る取引事情を始め取引当事者の属性及び取引価格の水準の変動の推移を慎重に分析しなければならない。

ロ 対象不動産の最有効使用が標準的使用と異なる場合等には、同一需給圏内の代替競争不動産に係るもののうちから選択する。

ハ 事情補正のうち、過大な造成費を見込んで素地(造成前土地)の取引が行われたときは、事情補正に当たり、当該素地の取引価格を減額する。

ニ 時点修正率は原則として地価公示、都道府県地価調査等の資料を活用するとともに、適切な取引事例が乏しい場合には、売り希望価格、買い希望価格等の動向及び市場の需給の動向等に関する諸資料を参考として求める。

ホ 取引事例に係る不動産が近隣地域に存するものである場合においては、対象不動産と当該事例に係る不動産との地域要因の比較及び個別的要因の比較をそれぞれ行う。

(1) イとロ
(2) イとハ
(3) ロとホ
(4) ハとニ
(5) ニとホ

正解と解説を見る

正解:(1)

解説

【正解 (1)】正しいのはイとロ。取引事例比較法の事例選択・補正修正の細目が問われています。 イ ○:取引事例に係る取引事情を始め、取引当事者の属性及び取引価格の水準の変動の推移を慎重に分析すべきとする留意事項のとおりです。 ロ ○:取引事例は原則として近隣地域又は同一需給圏内の類似地域に存する不動産から選択しますが、対象不動産の最有効使用が標準的使用と異なる場合等には、同一需給圏内の代替競争不動産に係るもののうちから選択するものとされています(基準総論第7章・留意事項)。 ハ ×:過大な造成費を見込んで素地の取引が行われた場合、取引価格はその分低く抑えられているため、事情補正は減額ではなく増額の方向で行うことになります(留意事項)。 ニ ×:時点修正率は原則として取引事例に基づいて求め、併せて地価公示、都道府県地価調査等の資料を活用すべきものとされています。原則と活用資料の関係が逆になっています(基準総論第7章・留意事項)。 ホ ×:取引事例に係る不動産が近隣地域に存する場合は、対象不動産と同一の用途的地域内にあるため地域要因の比較は不要であり、個別的要因の比較を行えば足ります(基準総論第7章)。 【学習ポイント】事情補正の増額・減額の方向は「事例価格が高められているか低められているか」から逆算します。事例の所在(近隣地域内か類似地域内か)による要因比較の要否も定番です。

📖 関連するテキスト:18-1 意義と適用(鑑トレの会員ページ)

この問題に出てくる用語

取引事例比較法最有効使用個別的要因同一需給圏標準的使用地域要因近隣地域類似地域事情補正時点修正

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出典:令和7年不動産鑑定士試験 短答式試験(国土交通省)を加工して作成。解説は鑑トレが作成。